彼らは20代から30代を中心に幅広い。
だいたいはクライアント1軒につき2〜3人の募集が多いが、一挙に20人ほどのスタッフを募集する巨大ホテルもある。
当然それらの要求に迅速に応えるために、派遣会社はあの手この手で募集をかけまくる。
基本的に面接でその人を見てから派遣するというオーソドックスなケースだが、募集が全国に渡ると書類選考や電話のみで面接の代わりをするところもある。面接を受ける側からすれば、面と向かって行わない分楽ではあるが、面接がおろそかになる分、結構とんでもないスタッフがリゾートに送り込まれるのだ。
実例を出せば、勤務地への異動の日に酔っぱらって指定された列車や飛行機をやり過ごす。とか、勤務地で急性アルコール中毒や、あげくの果てにシンナーを吸ってラリってたり…
まさかと思うような行動をとるスタッフもいるのだ。
そして多いのが失踪。
失踪でよくあるのが、思ていたより仕事が忙しくて遊ぶ時間がないために夜中にコッソリ。というパターン。
勤務先が町中であればいいが、山奥などであれば、考えただけでも怖い。
宿泊業は、サービス業の中でも1日中気が抜けない職業だ。お客様は1日中滞在し、彼らの生活全般でサービスを行わなければならない。ましてや派遣要請はそれが頻繁にある繁忙期。
これほどやりがいのある仕事もないのだが、「リゾート=遊び」で来た者は泣きをみる。
こう言ってしまうと、リゾートバイトへの期待がどんどんしぼんでしまいそうだが、就業期間満了時の充実感はたまらない。
作者も、何度別れの涙を流したことか…。十数年経った今でも年賀状のやりとりをしているくらいだ。
ともあれ、リゾートには個性豊かなスタッフが入れ替わりで集まり、様々なエピソードが生まれる。人生に厚みを持たせるためにも一度経験してみることをオススメする。



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